注文住宅をキャッシュで買ってしまうことができるくらい裕福な人もいますが、一般消費者はそうではないでしょう。多くの人は自己資金とともに住宅ローンを利用します。住宅ローンでどれくらい借りることができるのかということが問題となってくるわけですが、この時に考えなければならないのはどれくらい借りても払えるのかということです。借りることよりも、ローンの支払いの方を考えたほうが良さそうです。

健全な借り入れをするためには、収入の25%から35%くらいの支払金額に抑えるべきでしょう。銀行によっては40%くらいまでなら融資してくれることもありますが、やや借り過ぎの感があります。支払いが苦しくなって生活を快適に送れなくなると、注文住宅を取得した意味がありません。だいたい3分の1を目安に考えると、たとえば月30万円の給料をもらっている人なら、月々10万円くらいなら返済できれば審査に通る可能性が高くなります。

そして、いつまで支払えるのかを考えます。現時点で30歳なら、60歳まで支払いをするとして30年です。65歳まで支払い続けるのなら35年です。このようにして、月々の支払金額と返済期間を設定すると、後はシミュレーションをするとどれくらい借りられるのかが分かるはずです。

このシミュレーションは自分でもできますが、銀行に相談したほうが手っ取り早いです。注文住宅が欲しいから住宅ローンを組みたいといえば、すぐに計算してくれるでしょう。