注文住宅の土地選びで不動産会社の力を借りずに進めていくのは困難を極めます。間違いのない取引を実現する上でも不動産会社選びが重要になってきます。では不動産会社を選ぶときにどのような点に注意すればよいでしょうか。まずは購入希望者にとってプラスの情報であっても、マイナスの情報であっても素早く情報を開示してくれるところを選ぶことです。

これはどういうことかと言いますと、不動産会社は購入希望者の購入意欲を下げる情報はギリギリまで隠したい、という心理から購入希望者にとってリスクとなる情報をなかなか出してくれないことが多いのです。しかし、購入希望者が気づいていないリスクをプロの観点から正直に説明するのが本来あるべき不動産会社の姿です。このことからリスクのある情報でも本来開示されるべき情報であるので、購入希望者から気になる点は質問していくと良いでしょう。そしてその時に不動産会社の対応の仕方をよく観察してみてください。

なかなか答えてくれなかったり、いつまで経っても報告してくる気配すらない、などといった兆候が見られたら要注意です。そのような不動産会社は初めから誠実に商売しようとしていません。しかし、不動産業者は土地に関する重要事項を契約までの間に購入希望者に書面を交付して説明することが宅建業法によって義務付けられています。それにもかかわらず重要事項は、契約当日の、サインする直前に説明されることが多いのが現状です。

このため、ずっと前の段階で「重要事項の説明は契約の当日ではなく今の段階で説明してほしい」とお願いして快く受け入れてくれる不動産会社はすごく良心的と言えます。なお質問といっても基本的に不動産会社は注文住宅に関する知識が乏しい場合が多いので注意してください。注文住宅がというよりはただ単に土地の購入を勧めてくる場合が多いのでは、と事前に警戒しておくと良いでしょう。